2011年 10月 25日
作業で出た樹皮端材のゆくえ |
白樺細工を制作すると、一番外側の白い樹皮だけでなく端材として使えない樹皮が溜ります。
村では白樺自体大変火がつきやすい材料として着火材の役目をおうことが多いわけですが、もちろん火を焚くのに白樺だけでずーっと燃やす事は有りません。
白樺は燃えやすいですが、其れだけ直ぐに燃え尽きてしまうとも言えるからです。また村は松のほうが圧倒的に大きく量も有る為、薪のメインは松、着火材に白樺を使うと言うことになります。
さて、写真。これはその燃やした後の灰。村では樹皮や木材を燃やした灰を収穫を全て追え、今年の作業が終った畑へ撒き、すきこみます。
こうしてまた来年作物がよく育つ様に下準備をするわけです。
春に樹液の恵みを、初夏に樹皮を、夏に枝とともに葉を、初冬には灰になって畑にまかれ、翌年の夏、野菜となって私たちの体へ入る。
何とも無駄無く白樺を使い切る村の人達。
循環するとはいえ、無駄無く使うよう出来る限り樹皮を利用してから最後の最後で端材として袋へ溜めています。
今回も参加させて頂くオガワカフェで開催のフユノタカラモノvol.2へ納品させて頂く作品は樹として生えている時は一番内側になる一番皮のみではなく、2番目、3番目の樹皮で製作したものも納品させて頂きます。
なるべく無駄無く全ての樹皮を使う為に。
by yamazou13
| 2011-10-25 22:53
| 白樺について