2017年 07月 18日
作品展用 茶箱の為の茶杓袋を仕立てる |
野点用茶杓の茶杓袋作りから今日の作業が始まる。
最初の袋ものなので先日購入した布の中で一番薄手で柔らかな布を使って。
野点用の茶杓は小さいので「細かい針目の半返し縫い」という作業がお年頃の目に辛い。苦笑
ちらりと見える内側に菱刺しを施してみました。
内側へ使用している布はロシアで購入した薄手の綿。
小さい面積である程度の模様を刺したい場合に使用しています。
茶杓を入れた状態で見える刺繍はこのぐらいですが、このチラリズムに心踊る。
滑りを考えてまずは絹手縫い糸2本取りで刺してみる。
滑りはいいけれどちょっと厚みが出ますね。
模様(地刺し)《参考図書「菱刺し模様集(復刻版)」八田愛子・鈴木堯子著 日本ヴォーグ社
糸 金ひどり印絹手縫糸9号 No.51N 2本取り
内布 ロシア製白生地 薄手細目
茶籠用茶杓(野点用より大きい)の茶筅袋も1枚完成。
この表布も先日購入した木綿の布を使用して。
最初が横縞にしたので今度は縦縞に。
茶杓を入れたところ。
表の色と近い色で菱刺しを刺すか思案した結果全く違う色でハッとするような夏の太陽に負けない組み合わせに。
針山を刺すときにいつも使用している糸でも刺してみる。
この糸の方が2本取りで刺しても厚みは出ません。
白地が見える模様のときは絹手縫糸の方がふっくらして好みだけれど、糸が表に出る率が高いときはいつもの糸の方が好みだとわかる。
模様(地刺し)《参考図書「改定新版菱刺しの技法」八田愛子・ 鈴木 尭子著 美術出版社》
糸 DOR TAK No.112 2本取り
内布 ロシア製白生地 薄手細目
この模様は裏側もスッキリしていて素敵なので、濃い糸で刺すときはこちら側の模様でも面白そうです。
今回はこちら側が表。
これぐらい糸が表に出るときは細い糸で刺しても十分に存在感あり。
茶巾筒用の刺繍をもう1枚刺してみました。
ぐっと簡素な形の模様なので樹皮と貼り付ける際に作業しやすいのではないかと合わせるのが楽しみです。
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by yamazou13
| 2017-07-18 20:04
| こぎん刺し/菱刺し