2016年 12月 03日
籠を愛でにギャラリーへ |
籠を愛でにギャラリーへ行ってきました。
決して大きなギャラリーというわけではありませんが、素材を問わず籠愛溢れるオーナーの人柄でいつまでもいたいギャラリー。
フライヤーもセンス良く素敵です。
あいにく初日に来ることはできませんでしたが、最終日前日の今日時間をとって。
籠好きの母と共に。
あけび細工の中川原信一氏とすず竹細工の柴田恵氏の展覧会。
両氏ともその世界で貴重な担い手の一人ということでそのお二方の作品を同時に見ることができるのは幸せなことでした。
入り口は簡素ながらフライヤーが目に入ると期待も高まります。
入り口を入るとアケビの籠が。
ああ、やはり全開の竹細工のときも荘でしたが、籠を素敵に配置されていて今回もしばしここで見とれる。
あけびにしろすず竹にしろ白樺より下準備後の硬さがある素材。
その素材で自由に籠を編んでいける技量に見惚れます。
すず竹の籠、今回展示中の一部は手でひごの下準備をしたものと機会で準備したものがありましたが、手で下準備したものの繊細で美しいことといったらありません。
どれだけ下準備が大変か、白樺細工も同じですが土台となる作業なのでその手間をかけたものはより一層繊細に映りました。
展示品の一部は先人の名人たちが作った籠もありそれがまた用の美を感じさせる素晴らしい籠でした。
籠を通り壁に落ちる影もまた美しい。
竹細工は興奮しすぎたのかぶれた写真しかないのが残念なほど今ではあまり見られない形も多く気分も上がる。
販売されていた籠の多くが売約済み隣っていましたが、竹の行李素敵だったなー。
販売作品の中で数少なく残っていたものの一つ乱れ籠。
かなり本気で欲しかったけれど、あいにく手持ちでは随分足りなく断念。
それなりのお値段ではありますが、山葡萄の籠バックなどに比べると大きさからすれば格段にお安い。
ああ、昨日銀行によっておくんだったわ。
一度白樺細工で昼寝用枕作ろうかと思ったときこれよりずっと簡易な模様を編んでみたことがあるのですが、模様が頭に完全に入っていないと遅々として進まないと実感済み。
それを座布団カバーとしてこんな素敵な竹細工で目の前に展示されると見入っちゃいます。
枕はお年頃のお肌には跡がくっきりつくことを実感後編むことやめてしまったけれど、腰当てでも編んでみようかな。
もっと簡易な網目で。
今回の展示で吸引力のあった籠の一つがこちら。
あけび細工で下処理する際に出る皮を縄ないして作られた自家用のための籠「すかり」。
これこそ作る人が材料を無駄にしないようにと最後まで使いきっているもので存在感がありました。
用の美というのは狙って作られるものではないのだなと改めて思う1品です。
目の保養もしたので、来週からまた新しい白樺細工に取り掛かりたいと思います。
by yamazou13
| 2016-12-03 14:40
| その他ちょっとしたこと