2012年 06月 20日
初めての森、初めてのフィンランドの白樺 |
今回頂いた休暇で初めてフィンランドの森で白樺の樹皮剥ぎ体験をして来ました。前日に到着したときも曇り空でしたが、当日もやや重い雲がかかっていて途中雨も降る天気。
入った森は白樺と村でОсина(アッシーナ/ヤマナラシ)フィンランド語ではHaapaと言うんですね。 今頃調べた。という樹が混在していてちょっと村の森を思い出しました。(写真で樹皮が剥いである白樺のすぐ左奥に写っている樹)
逆に言えば汗だくになる事が無いのは良かったかもと思いつつ、ほんの少しですが時期が早かったよう。
するりと剥げる樹皮も有るけれどまだ時期が来てい無い樹も有り始めての方には白樺の樹皮剥ぎ時期の見極めや、どの樹から剥ぐと良いのかという事がそう簡単なものではないと判る貴重な体験だったのではないかと思います。
なんて偉そうに書いている自分も、するりと剥げたのは2、3枚だったでしょうか。あとは今までの経験値で力技で剥いだ感じ。
今回お世話になった村の緯度はわが家の住んでいる村より高い事も有り、白樺の樹は余り太くならないということでした。
村の周りに広がるタイガよりずっと見晴らし良く足元もかなり安定。トナカイが突然出て来るのが見えやすい様に定期的に管理されている様子が見て取れ、適度な自然と人間の関係をかいま見た気がします。
気温はさほど高くなく(おかげで蚊も少なかった)、下草の花の種類は村で採取する時期よりやや少なめ。それでもいまの時期、森が成長著しく力強いのは何処でも同じなんだ!と体感しながらの採取でした。
村で樹皮を剥ぐ時期は太陽が昇るとかなり気温が上昇する事も多く、朝早く森へ入り、お昼前には撤収。そして剥いだ側から樹液の香に惹かれる様に蚊/蠅/アブの様なタイプの虫が寄って来ます。 其れが今回は寒かったのか、そういう事が有りませんでした。
ダニも今回は1匹も見なかったなー。ホストファーザーに聞いたらどうやら、同じダニがいるらしいのだけど。
採取の後は樹皮を帯状に切り出して行く事も作業まで同日で。(私の一番嫌いな作業です。苦笑)
まだ新しい樹皮は帯状に切りにくいものもある反面厚み調整はしやすいし、油鞣し無しでも当日ならすいすい編める事も有ります。
日本ではなかなか体験できない白樺細工の準備作業、きっと参加された人には良い経験になったのではないかと思います。
連れ合いはと言えば…村でもやらされるのに〜とか思っていたかも。笑
明日はいよいよ白樺細工のワークショップです。
by yamazou13
| 2012-06-20 23:55
| 白樺について