2012年 02月 01日
針山用籠 大 |
ご依頼の針山用籠、サイズの方を決定して頂けたので早速制作へ入りました。今日は大きい方の籠作り。
それにしても、毎日毎日白樺の樹皮を触ると言うのに、またも振り回されました。苦笑
針山は小さいものですので、白樺の樹皮も小さく薄い物の方が綺麗に制作出来ます。
これは確か。
でも、手持ちの小さくて薄い樹皮がどれもしなやかで美しく丈夫とは限らないから難しい。
今日も表面は美しいし薄いからこの樹皮で!と帯所樹皮を切り出し、厚み調整をしていたら何だか違う。
やはり一番皮を油鞣しした時点で、これはご依頼の物としては使えないと樹皮取りからやり直し。トホホ
結局2回やりなおし、最初の樹皮から3回目の樹皮がしなやかさ、美しさ共に良く籠が仕上がりました。
天然素材の白樺樹皮、どれもが素晴らしく丈夫な訳では有りません。実は凄く折れやすい物も時おり混ざります。
そういう樹皮も剥いだばかりのときはもちろん生きていた樹皮ですからしなやかで滑らかです。しかし、乾燥すると水へ浸け、油で鞣しても折れやすい物になります。
こういう物は貼り物に使うことが殆どで籠に使うことは有りません。
ついつい表面の美しさと厚みの手頃さで樹皮取りしてしまいがちですが、やはりシートの状態でちゃんと折れないか確認する作業を怠ってはいけ無いとまた反省しつつ作業を進めました。
この他少し困る物が、樹皮の両端はとても状態が良くとも、中心部分が折れやすかったり、極端に薄かったりする樹皮。
シートの状態で確認するときは端の部分で確認する為、こういう一見状態の良い樹皮というのが作業途中でわかるので、結構ダメージ大きいですやる気の面で。
白樺の樹皮は、全ての厚みが均等ではない場合も有り、こういう事も有るのでその場合は極端に薄いところで切り離し、短い樹皮として使うことにしています。
明日は小の籠と針山の制作へ入りたいと思います。
籠が3個重なっていますが、今日使用した白樺を厚み調整した結果、3個綺麗に籠を作ることが出来ました。
元の樹皮も1㎜強しか無いのに、こんなに出来るのですから、白樺樹皮のしなやかさは魅力的。
「つながり展」
2月7日〜12日 神楽坂 てまめさんにて開催です。
参加作家: SMILAUGH / HITSUJI COMPANY / БЕРЕСТА(これが私)
by yamazou13
| 2012-02-01 19:46
| 籠