2011年 04月 14日
白樺樹皮で草木染め |
ちょうどやや大きめの籠用帯状樹皮を厚み調整し始めた時に家では出がらしコーヒー豆で草木染めをしていました。
大量に出た白樺の2番皮3番皮を見ながら「油鞣しをすると何時も軍手が茶色くなるし、もしかしたら白樺樹皮でも綺麗な茶系の色に染まるかもしれない」と思い、剥ぎたての2番3番皮を持ち帰り染めてみました。2枚の写真、染めている布の違いで色合いも大分違います。
なんと薄い薄いピンク。重なると薄い桜色に染まったのです。
何処にこんな色が潜んでいるのか?
ここに潜んでいました。
今までは樹皮=茶系という思い込みでベージュや薄い茶色と思い込んでいた樹皮。良く見ればピンクがかっています。
白っぽく見えるのは白樺の樹皮が持っている粉状の成分の為。今回使用している樹皮はかなりピンク度が高い2番皮3番皮でした。もちろん白樺の固体差によってまた厚み調整をしている時に剥いだ場所等によって樹皮の内側の色は違いますのでもっと茶色に近い物、黄色みの強いベージュに近い物と色々です。
きっとそれぞれでまた違った色合いになるのだろうと思うと草木染めの面白さと難しさを感じます。
こちらは両方油鞣しをした2番皮3番皮ですが、左が染色に使用したもの、右が何もしていない物を鞣した物です。
染め液を作る為に煮出すわけですが、その時に樹皮自体も染まっているようです。剥いだときはもっとピンクがかっていたのに煮るとこのように茶色が濃くなります。
今度はこの染色に使った樹皮で何かを作ってみるのが楽しみです。はたして、一度煮た物がどのような感触で編みあがるのか?
by yamazou13
| 2011-04-14 18:25
| その他ちょっとしたこと