2010年 06月 20日
白樺樹皮の採取に同行しました。 |
今日は今年分の白樺樹皮を採取する作業に同行しました。昨日下見を兼ねて芸術家さん一家が森へ行ってみたところ、まだ少し早いということで今日は別の森へ。
春に樹液を取りにいった森に行って来ました。割と状態の良い白樺はあるものの、大径木があまり無く縦横共に大きな樹皮を採取するのは難しかったです。
森へ入る前に忘れてはいけないのがこのスプレー吹き。なるべく肌の露出を押さえるためにタートルネックの上に上着を着ています。足下も長靴の中へ入れ隙間がないように。帽子は芸術家さんから借りた物で網が付いていて顎の下で帽子を止めることが出来る優れもの。これでダニだけでなく他の虫の攻撃から顔を守ります。
(出演連れ合い もちろん私も同じように防備しています。)
お目当ての白樺を見つけたら刃物を入れてみます。長さは5センチメートル位、深さは3〜4ミリというところ。皮を剥ぐのに適しているかつ状態のいい樹皮の場合この時点でペリっと音がして自然と浮いて来ます。
浮いてこない場合はあきらめて他の木を探します。無理に剥がしても白樺細工に加工する時に無駄に労力を必要とするのです。ペリッと音がしたけれど浮きが悪い物は案外するする剥がれるので次の作業へ進みます。
自然と浮いて来る様な状態の良い木の場合そのまま欲しい高さ分切れ込みを入れます。そして浮いたところに指を入れて剥がすと写真のようにぺりぺり〜っと剥がれて来ます。
剥ぐとこんな感じでその部分が当然ですが裸になります。木に一番生命力があふれて成長している時ほんお2週間ほどの間だけ樹皮の採取が出来ます。
ある程度剥いだら重さも結構重くなるので剥いでそこここに置いておいた樹皮を集めて移動し始めます。
まだ剥いだばかりで湿っている樹皮、一枚は5〜8ミリ位と薄くても其れなりの重さになります。両手で抱えていると更に重く感じるので頭に乗せて運びます。(またも出演連れ合いかなりへばっています)
私はもう少し丸めた状態で頭に乗せました。なにせばらけている物や小さい樹皮だったので。私が盛った物で3kg位。連れ合いの物は6〜7kg位有ります。重さだけではなく長さも有るので移動は力仕事なのです。
頭に樹皮をかついで平坦なところを歩くならまだしも、写真中央やや上の倒木などの上を歩いて越えながら道路の方へ行きます。これが凄い重労働。いやー本当に畑仕事が凄い軽く感じる程でした。加えて今日は35度、木陰はともかく木漏れ日のところはかなり暑いので半分脱水症状を起こしつつ道路際までやっとのことで運びました。
やっと道路際へ持って来たら今度は保管しやすいように巻いて縛ります。これでやっと車へ積んで帰れるようになるのです。この作業をやってくれているのは芸術家さんのご主人と息子さん。
この息子さんが凄いんです。もう連れ合いより更に重い量の樹皮を頭にかかえ、ひょいひょいと倒木から倒木へどんどん歩いて行ってしまうんです。徴兵で鍛えられているのか、これがシベリア男の底力か!なんにせよへなちょこyamazou夫婦はついていけませんでした(苦笑)
そして忘れてはいけないこいつ。やっぱり今年もいました。幸いにも我が家は2人とも今年は刺されませんでした(去年連れ合いは帽子を取ったとたんにかまれました)が、芸術家さんご主人にはもう5匹以上食い付いていました…。
いくらお腹がでているからってシャツをズボンへいれないで作業するのは危険ですよ〜ご主人。全て除去したけど。私も2匹程除去しました。
村にいるものはダニ脳炎のウィルスを保菌していないということで死に至ることは無いそうですが、ものすごく痛くなるそうです。
あと1回採取しにいくのでその時も気をつけていってこようと思います。
by yamazou13
| 2010-06-20 23:06
| 白樺について